更年期の不眠 (1)〜「更年期」を知って「幸年期」へ!(42)〜
◆不眠にも種類があります◆
更年期の症状の一つに「眠れない」があります。「眠れない」は不眠症にあたり、大きく4種類に分けることができます。
①早朝覚醒
起きようと思っている予定の時間よりも2時間以上早く目が覚めてしまう状態。一度目が覚めてしまうと、もう一度寝ようと思っても寝られない。
②熟眠障害
睡眠時間の長さはいつもと同じなのに、眠りが浅くて疲れが取れず、寝た気がしない感じ。日中眠くなってしまう。
③入眠困難
布団やベッドに入って、眠りにつくまで30~1時間以上時間がかかってしまったり、眠れないという状態。
④中途覚醒
眠りに入って起きるまでの間に、何回も目が覚める状態のこと。
①②③④の症状が同時に複数現れる事があります。
不眠症を起こす主な原因は、
・環境要因…時差・枕・気温・騒音・明るさなど
・身体要因…年齢・性差・頻尿・痛み・痒み・冷えなど
・心の要因…悩み・イライラ・緊張・精神的ストレスなど
・生活習慣要因…アルコール・カフェイン・薬の副作用・運動不足など
更年期女性の不眠は、卵巣の機能停止に伴う身体症状だけでなく、いろいろな要因が複雑に絡み合っています。
ホルモン補充療法ガイドライン2017年度版によりますと。
HRT(ホルモン補充療法)は、不眠に対して有効である。とあります。
・更年期女性の不眠症状は血管運動神経症状のほか、うつや不安との関連も強く、HRTがうつや不安を緩和することによって睡眠状態の知覚が改善され、自覚的不眠が解消する可能性がある。
・更年期の不眠症状に対してはHRTよりも催眠鎮静薬の有効性が高いと考えられる。
とあります。
HRTで不眠症状が改善される場合が多いですが、まずは早寝早起き・運動を生活習慣に取り入れましょう(^^♪
眠れない事がストレスになる場合は、催眠鎮静薬を使うのも良いかと思います。
鍼灸治療でも不眠の改善が期待できるので、是非はり・きゅう陽明堂にも御相談ください(^^)/
ランキングに参加しております。ぽちっとお願い致します(^^)/