震災と更年期(3)
◆災害における更年期を考える◆
避難所から仮設住宅へ
2011年の夏。避難所の友人がかつての住所の単位で仮設住宅に移ったので、埼玉県熊谷市・妻沼の道の駅に野菜を出している農家の方々の賛同と御協力をいただき、私達一家のささやかな支援活動「お野菜届け隊」を開始しました。妻沼地区の農家の方々、あの時は本当にありがとうございまいした。
↓ 2011年7月31日 仮設住宅の様子
↓ 「お野菜届け隊」の配布様子
野菜配布で近所の方達との関係がよくなり、コミュニケーションが取りやすくなったようでした。
阪神淡路大震災の時は仮設に入居した高齢者が孤独死をする事が問題になりましたが、お野菜配布を通して孤独死の防止につながれば、と、御協力いただいた妻沼の農家さん達に本当に感謝しております。
6歳年上の友人を見ていて、震災と更年期について考えた事がたくさんありました。
更年期障害の3つの要因は、
①女性ホルモンの減少
②日常の環境の変化
③性格
と言われています。
友人はストレス度マックスと言われる「配偶者の死」も経験しています。
・更年期世代なので、女性ホルモンの低下はある。
・震災により環境の変化は、これ以上ないというほど変化した。
・みんなが我慢している被災地。自分だけわがままは言えない。
更年期世代の方が被災すると、更年期障害にならない方が不思議という状況です。
被災の時間経過によって、支援の方法が変化していきます。
<避難所の段階>
①エコノミークラス症候群のリスクがあるので、経口HRTや低用量ピルより、漢方薬や市販薬を活用してみては?
②栄養状態が悪くなると、心・精神状態も悪くなるのでサプリメントなども活用
③市販薬を使ったセルフメディケーション
<仮設住宅の段階>
①HRTや低用量ピルをうまく活用する。
②孤立しないように御近所とのコミュニケーションを上手にとる。
③悲しんでいる自分をなかったことにしない → カウンセリングやグリーフケア・おしゃべり会など
④食べる・寝る事、鍼灸治療などで、避難所で頑張った身体を癒す・いたわる。
⑤役割や仕事を持ち、社会と接する。
①以外は更年期に限らず全部の人達に言えることかもしれません。
こういう極限状態の時ほど、メノポーズカウンセラー・サプリメントアドバイザーが活躍できる時だと思います。
メノポーズカウンセラー・サプリメントアドバイザーは色々な職種の方がいます。職種の専門性を活かすと、更年期世代の女性だけでなく沢山の方々のお力になれると思います。
7年前の3.11。
自然災害を前に感じた人間の無力さ。
街中の灯りが消え、物凄く星が綺麗だった事。
余震が続く真っ暗な眠れない夜を過ごし、「あんなに酷い事があったのに、朝が来るんだ。夜が明けるんだ。」という事が、本当に不思議に感じた感覚。
忘れられません。
2011年はメノポーズカウンセラーとして登録した年。
2011年は、東日本大震災に遭った年。
2011年は私の人生の転機になりました。
プレ更年期の年齢になり、東日本大震災の被災者のひとりとして、有事の時に何が出来るか?しっかり向き合い、今後も考え続けたいと思います。
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