20代女性の無月経を考える(3)
◆子宮の冷え◆
1年中薄着であったり、冬場なのにアイスクリームなどの冷たくて甘い物の過食、夏場の過剰な冷房、1年中湯船に入らないでシャワーだけで入浴を済ますど、身体を冷やしてしまう要素は身近にとてもあります。
特に冬場の中高生の制服のスカートに生足。自分もそうでしたが、何の疑問も思わず、周りがそうだし、雪が降っても生足でした(~_~;)
冷蔵庫とエアコンで知らず知らずのうちに、身体を冷やしている事に気づいていない女性がとても多いと思います。
中医学にも、「子宮の冷え」という概念がありますが、ベースは腎虚なので、普段は腎の機能減弱として治療していきます。
中医学では子宮のことを「胞宮」とも言います。この「胞宮」に冷えが入ると「胞宮虚寒証」を起こします。
「胞宮虚寒証」
【原因】
・寒・湿などの外邪の胞宮への侵襲
・心陽や脾陽・腎陽が先に虚して内寒し胞宮虚冷となった
・先天の不足による胞宮の発育不良
・労倦内傷により気血両虚となり胞宮の栄養が悪くなった(スポーツ選手の無月経がこれにあたります)
など、が挙げられます。
【主症】
経少・不妊・少腹冷痛
【症状・所見】
①月経の遅れ・経血量の減少・閉経
→ 胞宮虚寒のために血行不良で気血が充たない為
②不妊
→ 経血が行らない為
③少腹墜腫・冷痛・腰がだるくて冷えて痛む・水様の帯下
→ 寒邪が下焦に入り経脈不利になる。胞宮は腎とつながっているので腰の冷痛が起こることがある。寒湿が強く下焦が虚していると帯下は水様
④舌質淡・舌苔白・脉遅細又は沈遅
→ 虚寒の象
冷えを取り、腎を補う治療をしていきます。お灸を上手く使うと身体が温まってきます(^^♪
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