震災と更年期(2)
◆心も身体も、極限状態◆
友人が後程話してくれた話によると。
被災地は、特に避難所はみんなが我慢し合っているので、他人の持ち物や送られてくる荷物に敏感だったそうです。
避難生活が長くなると、こういうところでも少しずつ格差が広がってくる。
↓ 2011年1月4日 鹿島御児神社からの光景
↓ 2011年3月16日 鹿島御児神社からの光景
2枚の写真は、ほぼ同じ場所から撮った写真です。
外部や被災地でない他県の人と繋がりのない人は、均等に配られる支援物資のみ。
私も被災者なので出来る事は限られてました。せめて、私の友人達だけでも。と思い、思いつく限りの物を送りました。
ユニクロの下着やヒートテック、しまむらの服や靴下。個人の荷物をまとめられるリュック。文房具と手帳。印鑑。市販の医薬品。栄養剤。基礎化粧品。生理用品。カイロなど。
一番喜ばれたのは、手続きに必要な印鑑と予定やメモを書き留める手帳と文房具。医薬品でした。
物流に限りがあるので印鑑は近くの100円ショップでは底をつき、証明書などの手続きにどうしても必要だから。と友人が同じ避難所の人に頼まれたらしく、何種類もの名字の印鑑を送りました。
震災後1ヶ月くらいは気も張っているし、なんとか我慢できるのですが、少し落ち着いてくると疲れも出てきて、体調を崩す人が多くなってきます。40代の友人達は生理が止まってしまいました。
群馬に避難した私も生理が止まってしまったので、避難所にいる友人達はなおさら体調不安が大きかったことでしょう。
今考えると、あの時。市販薬の漢方薬製剤の武田コンシューマーのルビーナを送ったのは正解だったと思います。(その後、クラシエの加味帰脾湯も送りました。)
トイレの数が限られているので、出来るだけトイレに行かないように水を控える。狭い避難所なので常に運動不足。栄養状態も良いとは言えない。余震で眠れない日々。
経口HRTや低用量ピルは血栓症のリスクがないとは言えないので、こういう状況では不向きだと思います。それでなくてもエコノミークラス症候群が問題となっていた避難所生活です。
被災地の医療は重症・重病患者が優先です。これは当たり前の事。
皆、多少の体調不良は我慢していました。
しかし、長期にわたる避難所生活です。
こういう時こそ。市販薬によるセルフメディケーションではないでしょうか?
「薬を飲んだ」事による安心感のプラシーボ効果もあると思います。
日本の製薬会社が目には見えない形で、ニュースに取り上げられなくても、今でも被災地支援をしてくださっていることは知ってます。でも。
こういう有事の際は、製薬会社とドラックストア(薬剤師・登録販売者)が提携して、避難所生活をしている人に 支援出張ドラックストア は出来ないだろうか?と今になって思います。
(支援慣れしてしまっている人もいたので、もちろん、多少の制約などは必要かと思います。)
避難所生活をしている間だけでいいのです。
製薬会社とドラックストアの方々、セルフメディケーションは、こういう有事の時にこそ力を発揮するべきだと思います。
もし、またこのような災害があった時は、是非御考慮ください。お願いします。
震災と更年期(3)へ続く。
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