更年期の市販薬 比較検討(4) 〜「更年期」を知って「幸年期」へ!(33)〜
中将湯処方に鎮痛効果のあるエンゴサクや鎮痛効果のあるカノコソウを配合して抽出したエキスに、センナエキス、8種類のビタミンを配合しています。
「命の母A」「ルビーナ」は第2類医薬品ですが、「ツムラの女性薬ラムールQ」は指定第2類医薬品です。
1回2錠、1日2回で、1日分は4錠。
140錠入りが希望小売価格¥2700(税込)。35日分なので、1日単価約¥78。
ツムラの中将湯シリーズは3種類あります。
①「ツムラの婦人薬 中将湯」(第2類医薬品)ティーパック様式
③「ツムラの女性薬 ラムールQ」(指定第2類医薬品)フィルムコート錠
素朴な疑問として、
「婦人薬」と「女性薬」とあるけれど、どうして???
ツムラのニュースリリースを見ると、「ツムラの女性薬ラムールQ」が発売されたのは2007年3月12日と書いてある。
1990年の婦人問題企画推進有識者会議意見で、女の人を表す用語を使用する時は、対語がなく既婚の成人女性のイメージの強い「婦人」ではなく、「女性」を使用するべきではないか?という意見が出されたので、新しいラムールQは今までの「婦人薬」ではなく「女性薬」としたのではないかな?と思います。
「中将湯」は元々は伝承薬だったので、矢数道明先生の「臨床応用漢方処方解説」などには記載がありません。
「中将湯」の記載があったのは、この本。鈴木昶「日本の伝承薬」。たまたま以前購入した物(^^;)
この本によると、
中将湯が売薬になる前は、初代津村重舎の母の実家・奈良県の藤村家に伝わる施薬で、能や浄瑠璃の「中将姫伝説」に由来するそうです。
中将湯が発売されたのは1892年(明治26年)なので、100年以上民間薬としての歴史があります。宣伝のうまさもあり、中将湯は一世を風靡します。
「中将湯」は時代の流れとともに、煮出して煮詰める方法から、ティーパック式、錠剤のエキス製剤、エキス製剤にビタミンをプラスした錠剤へと変化していき、中将湯の津村は、漢方エキス製剤の一大メーカーになりました。
この変化が良いのか悪いのかは、私にはわかりません。
ただ、時代とともに、この中将湯に助けられてきた女性達がたくさんいただろうな。
この中将湯を調べていたら、時代の流れを感じ、ちょっとノスタルジックになりました(^^;)
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