手術後の鍼灸治療(2)
◆開腹手術などの傷跡の治療◆
腹腔鏡などの手術も増えてきましたが、場所や症状によっては開腹手術になる場合もあります。骨折などの手術も同様に、どうしても手術痕として傷になります。
その「手術痕」の治療は、されてますか?
そのまま放置。という事が多いのではないでしょうか?
はり・きゅう陽明堂の患者さんが手術をされた場合、退院されて普通の生活に戻っても良いという許可が出たら、早めに治療に来てください。とお伝えしております。
早めに手術後の体力回復 と 傷跡の治療を開始すると、手術後の経過が違ってきます。
手術をするとどうしても身体は虚になります。そして出血を伴うので瘀血も発生します。手術後の身体は、虚でありながら実も入っているという複雑な状態にあるので、気血を補いながら瘀血を除く鍼灸治療をしていきます。
鍼灸師。と一口に言いますが、鍼 と 灸を両方つかえての 鍼灸師 です。
人の身体は多種多様なのでマニュアル化は出来ませんので、状態を把握して鍼と灸を使い分ける必要があると思っています。
個人的には、外傷や手術痕の局所には灸を、全身の補気補血には鍼で治療している事が多いです。新しい外傷と古傷の外傷では、施灸の仕方も全く違ってきますので、はり・きゅう陽明堂では手で捻る散艾を使っております。
既製品のシールタイプのお灸は、火の加減が出来ないので、当院では使っておりません(^^;)
患者さんに御自宅で施灸をして頂く場合には、おススメする事もありますが。
はり・きゅう陽明堂の患者さん達は癌サバイバーの方も多く、私の父も癌サバイバーです。御本人も御家族も再発の不安を抱えながらの生活になります。手術後の体調が少しでも良くなるよう、お手伝いできれば。と思います。
ランキングに参加しております。ぽちっとお願い致します(^^)/