更年期症状の治療(1)〜「更年期」を知って「幸年期」へ!(3)〜
◆更年期症状の治療(1)◆
昔は「人生50年」と言われ、閉経と平均寿命がほぼ同じでしたが、2017年に発表された平均寿命は過去最高の女性87.14歳、男性80.98歳となり、数字だけをみると閉経後の人生を40年近く生きていかなくてはなりません。
更年期を機会に「閉経後の人生40年をどう過ごしていくか?」を考えてみてください。
更年期を快適に過ごす為にいろいろな方法があります。
自分の生活様式や自分の意思・考えで自分の治療方法を選択し、自分の人生の意思決定をしていきましょう。
卵巣の機能停止に伴う女性ホルモン低下による不快な症状は、ホルモンを補充することによって改善できます。
月経があるときは低用量ピルを使い、閉経後はHRT(ホルモン補充療法)に切り替えれば、女性ホルモンの不調はほぼ全てカバーする事が出来ます。骨粗鬆症・認知症などの予防にもつながるので、かかりつけの婦人科医に相談してみましょう。
他には、漢方薬・鍼灸治療・サプリメントなど、そして、「何もしない」という選択肢もあります。
ホルモン補充療法をすると乳癌になる。と言われますが、それは正しい情報ではありません。
「ホルモン補充療法ガイドライン2017」HRTに予想される有害事象 によると、
1.乳癌リスクに及ぼすHRTの影響は小さい。
2.HRTによる乳癌リスクは、主として併用される黄体ホルモンの種類とHRTの施行期間に関連している。
3.乳癌リスクはHRTを中止すると低下する。
とあります。
「HRTをやらないリスク」も考えて選択しましょう。
ランキングに参加しております。ぽちっとお願い致します(^^)/