更年期の尿漏れ(3)~「更年期」を知って「幸年期」へ!(52)~
◆尿漏れの中医学的考察◆
更年期は生理的な腎虚になっているので、中医学的に考えても尿漏れをしやすい状況にあります。
腎の気が弱くなってくると、色々なところに影響が出ます。
胞宮(子宮)は腎と連携しているので、胞宮の病は腎の病としてとらえます。
膀胱は腎の腑で、またの名を寒水の腑とも言われ、膀胱と腎は表裏関係にあり、経脈を通じて関係しあっています。膀胱の気化は腎気に依存しているので、膀胱の病変と腎とは密接に関連します。
腎気不固証
腎気虚の為に腎の封蔵・固摂機能が弱くなり、精関不固や膀胱失約を起こす。
純粋な虚証。
多尿・排尿後の余瀝・おねしょ・夜間頻尿・尿失禁・男性では早漏・女性では稀薄な帯下・早流産・顔色が白い・倦怠感・腰や膝がだるく無力・舌質淡・舌苔白・脈沈細弱などの症状があります。
山芋や牡蠣、蓮の実、韮、栗、胡桃、胡麻 などの補腎の食べ物や、頻尿や尿漏れに効果のある銀杏、女性の冷え性にはとても効果のあるヨモギ(蓬茶)などもおススメです。
更年期の経産婦さんの場合は、腎虚の治療と併せて骨盤底筋のトレーニングは必須になってきます。
骨盤臓器脱(子宮脱)がひどい場合でも尿失禁が起こる事が多いので、婦人科や泌尿器科を受診。という選択肢も考えてみてくださいね(^^)/
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