父の事(7)~癌とALSと~
◆死に向かう患者に暴言を吐く医師◆
「11月2日に入院先を見つけ連絡します。」と言ったAクリニックの院長。
午後2時を過ぎても一向に連絡なし。
母が仕方がないので電話をすると、訪問する必要も予定もないのに、事務員と新人の事務員と3人で来ました。電話連絡で済むのに。
父は「この医者は金儲けばかりで、信用できない!」とあからさまに不愉快顔。
私も「なんで来たんだ?」と納得が出来ず、不愉快。
信用できない不愉快な医師が上から目線で命令口調で言うのが、日に日に動けなくなり、呼吸が苦しくなっていく父には、耐えられなかったのだと思う。身体の自由が利かなくなれば、不満も溜まってくる。
上から目線で血圧を計ろうとしたしたAクリニックの院長に、声を荒らげた。
私も医療従事者だからわかる。
患者さんが声を荒らげるのは、思うように行かない状態が歯がゆく、悔しいから。それを受け止め、受け流し、いい方法を考え、御家族の間に入り、最善を尽くすのが医療従事者の役割だと私は思っている。そうありたいと思っている。
Aクリニックの院長は、そんな父に暴言を吐いた。「そんな態度では、何処も受け入れない!『ありがとう』という言葉が出ない人は、何処に行ったって受け入れられない。」
患者さんのやるせない叫びを医療従事者として慮れず、同じレベルで暴言を吐く医師。
…ドクハラです。
「何様だと思ってるんだよ?
死に向かっていく患者とその家族に、よくそんな暴言を吐けるな?」
という言葉を無理矢理飲み込みました。
このAクリニックの院長と縁を切る為に、呼吸の苦しさを和らげ誤嚥性肺炎の疑いがあるから入院したいと、父は言い出した。
入院すれば、もう自宅には帰ってこられないかもしれないのに。
ALS の父を自宅にいられるようにするだけでも大変なのに、こんな理不尽で悔しく不愉快で腹の立つ事があり、必要以上にストレスが溜まり、神経がすり減ります。
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