OTC医薬品の比較(1) 〜大黄甘草湯〜
◆OTC医薬品「漢方製剤」の違い◆
某ドラッグストアに行ったら、陳列棚に並んでいる便秘薬が目に入りました。
武田製薬の漢方便秘薬と大正製薬の漢方便秘薬と皇漢堂製薬の漢方便秘薬。
3つとも同じ大黄甘草湯。
大黄と甘草の2種類のシンプルな漢方薬。「金匱要略」に収載されています。
大黄は、瀉下作用によって腸内の糞便を排除し、消炎作用があります。甘草は、鎮痩作用をもち、大黄によるけいれん性腹痛を緩解します。
武田製薬と大正製薬と皇漢堂製薬、パッケージも似ているけど、値段が違う。
希望小売価格では180錠の武田製薬は¥3280(税別)。200錠の大正製薬は¥3000(税別)。220錠の皇漢堂製薬は¥3600(税別)。
一錠辺りの値段は、武田製薬約¥18.3。大正製薬¥15。皇漢堂製薬約¥16.4。
でも、希望小売価格と販売価格が大分値段が違うけど、武田製薬がお値段高め。
成分や添加物は、どう違うのだろう?と思い、成分表示を見て、表にしてみました。
●武田製薬は、古典の「金匱要略」の原典から引用していて、大正製薬は出典の記載なし。皇漢堂製薬は、矢数道明と大塚敬節、清水藤太郎の共著を矢数道明と大塚恭男が再編集をした改訂版の「漢方診療医典」の引用。
●大黄甘草湯エキスの量が違う。武田製薬が一番多い。
●入っている添加物の種類が違う。添加物の種類が少ないのは武田製薬と皇漢堂製薬。量は記載なし。
医薬品を選ぶときは、主成分はもちろん比較して欲しいのですが、見落としがちなのは「添加物」です。
病院に行って処方箋を貰うときに、何も言わないと勝手に「ジェネリック医薬品」が処方されてしまう事があります。後発医薬品は安くていいのですが、添加物に気を配ってますか?
私は処方箋を貰う時は「ジェネリック医薬品以外で処方してください」と言います。
医薬品添加物を調べるサイトもありますので、参考にしてみてください(^^)/
医薬品添加剤資料をクリックして、安全性データに入ってください。
「大黄甘草湯」という同じ名前の漢方製剤のOTC医薬品。内容量に違いがあるので、自分に合う物を見つける必要がありますね。
因みに、私が自宅の常備薬としているのは「タケダ漢方便秘薬」です(^^)
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