「更年期」って誰が名付けたの? ~「更年期」を知って「幸年期」へ!(14)~
◆「更年期」って誰が名付けたの?◆
「更年期」という用語は、何時、誰が、使い始めたのか、知っていますか?
「更年期」という用語は、
1906年に小栗 風葉が読売新聞で連載していた 小説「靑春」に初めて「更年期」という単語が出てきます。元々は、医学用語ではありませんでした!
小栗 風葉(おぐり ふうよう)は、1875年(明治8年)2月3日ー1926年(大正15年)1月15日 53歳没 なので、更年期という言葉は31歳の男性小説家が作った!という事になります。
更年期の「更」という字には、
①かえる・かわる ②あらためる ③とりかえる
という意味があるので、「女性の転換期」という意味で「更年期」なのでしょう。
英語での「女性の転換期」「更年期」を「climacteric age」と言ったりしますが、「climacteric」はギリシャ語の「梯子の横木」を意味する「klimacter」に由来しています。
「靑春」 小栗風葉
明治38(1905)年3月~明治39(1906)年10月連載
『・・・彼の四十から五十の間の或る時期 — 女を終つた更年期の煩悶!欽哉は今其れと同じ衰の寂しさ、味氣無さを感ずるのであつた。』
『・・・全身の退収機轉でもあるが如くに感じて、彌張更年期の婦人が感ずる病性の總覺と同じやうな、一種の痛憂と危惧とが心を搖動ぶるのであつた。』
↓ これが小説「靑春」。ヤフオクで買いましたが、まだ読んでません(^^;)
その後、医学界などにも「更年期」という用語が広まったようです。
「更年期」の詳しい説明は、
「更年期」って何だろう?~「更年期」を知って「幸年期」へ!(1)~ をご覧ください(^^)/
…しかし(-_-;)
『・・・彼の四十から五十の間の或る時期 — 女を終つた更年期の煩悶!欽哉は今其れと同じ衰の寂しさ、味氣無さを感ずるのであつた。』
女を終わった更年期の煩悶!って…(^^;) すごい表現(^^;)
この記述の更年期は、閉経した後という印象を受けますね。
どういう状況で「女を終わった更年期の煩悶!」という台詞が出てきたのか、時間を作って 小説「靑春」を読んでみたいと思います。(いつになるかわからないけれど…(^^;))
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