更年期の食事とサプリメント 〜「更年期」を知って「幸年期」へ！(5)〜
◆更年期の食事とサプリメント◆
飽食の栄養失調
コンビニやスーパー、飲食店に溢れんばかりの食品や手軽に素早く食べる事のできる調理の必要のない加工食品が並び、十分な量の食事が取れるようになった飽食の現代。現代人の多くが糖質や脂質を過剰摂取し、タンパク質・ビタミン・ミネラルが不足している、カロリーオーバーの栄養失調という状態にあります。逆に高齢者では低栄養状態になっている方も多く、食事の持つ重要性を見直す必要があると思います。
食事は、ただお腹が膨れればいいというのではなく、身体に必要な栄養素を補い、味や香り、色などで美味しさを感じ、健康で病気にならないようにする役割を持っています。
中国では、天然の食品は全て薬であるという「薬食同源」「医薬同源」という考え方から、飲薬療法である漢方薬と食事療法である薬膳が生活に取り入れられています。日本でも普段の食事に応用したい考え方です。薬膳としての更年期におすすめの食材は、サフラン・シソ・ハスの実・ハブ茶・ユリ根・カモミールなど。
残念なことに、一生懸命いい食事を心がけていても土壌・肥料・栽培方法の変化により、野菜や果物に含まれる栄養素、特に微量ミネラルが減少しているので、どうしても必要な分を摂取しきれない場合があります。
サプリメントって何？
あちこちで耳にするようになった「サプリメント」。飲んでいる人も多いのですが、「薬」だと思っている人も多いかもしれません。
サプリメントはもともと「補う」「補充」という意味で、健康に有効と考えられる成分を抽出して作った栄養抽出物。栄養補助食品、健康（補助）食品とも呼ばれている「食品」で、「医薬品（薬）」ではありません。栄養を補い、よい食事に近づくための補助や、医薬品の代替療法として使われている食品です。
医薬品とは医薬品医療機器等法、通称・薬機法(旧・薬事法)で定められたものをいい、食品とは薬機法で医薬品と定められている以外のもので、人の口に入るもの全てをいいます。
身体が変化する更年期にサプリメントを上手に活用すれば、快適に元気に過ごす事も可能です。
平成27年４月1日に食品機能法が施行し、今後様々なサプリメントに出会うと思いますが、漠然と飲むのではなく、ラベルに書いてある表示をしっかり見た上で購入してください。
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